「この本を読んでいる人は、こんな本も読んでいます!」に出てきて、
ジャケットの絵に惹かれて、購入し、読了しました。
和風ファンタジー恋愛小説です。
王と后の初々しいところと、4巻まで読んでも、先の予測がつかないところが、
とても面白く、おすすめです。
あらすじ
神話に由来する八つの家が支配する国「千和(ちわ)」。
八家の者は「術」と呼ばれる特別な力を持ち、なかでも特に強い術を持つ男が千和の王位に就くことになっている。
七十年前、八家の中で最も神に近い家とされていた天羽(あもう)家が、突然都を去り、政治を放棄した。
天羽の強い力を必要とする七家は、新しい王の即位のたびに、天羽家から后と巫女を兼ねた女子を迎えて祭祀に関わらせるようになる。
だが天羽と七家の関係は悪化、都に送り込まれる天羽の娘は、いまや人質同然に後宮で軟禁されることが慣例となっていた。
このたび、新王・一嶺鳴矢(いちみねなりや)の后に選ばれた天羽淡雪(あもうあわゆき)も、都での天羽の者である自分の立場は十分理解していた。
后とは名ばかりで、ここでは異端の者。
逃げることもできず、逃げたところで帰る場所もないーー。
そんな淡雪には遠くの物事を見る能力があった。後宮からその術を使って鳴矢を見た淡雪は、彼が想像していたような厳しい王ではないことを知り、次第に興味を抱くようになるが……。
触れあうことはおろか話すことも許されない王と后。
禁じられた恋と八家の謎を描く和風王宮ファンタジー!
感想
深山くのえ先生の作品はこれが初めてです。
今まで、中華風の後宮の話ばかり読んでいたので、和風のお話は新鮮です。
宦官も登場しませんし、後宮内も自由な感じがします。
また、ジャケットの絵が、とても私好み☺️
挿絵はありませんので、ジャケットだけです。
繊細で、2人の仲の良い感じが出ていて好きです。
日本がベースなので、役職の名前や髪の色など、
なかなか、覚えるのが難しいところもあります。
読み進めると雰囲気でなんとかなります(笑)
上のあらすじを読むだけだと、ただの恋愛小説ですよね。
1巻は、恋愛小説の色が強いです。
1巻では、王の鳴矢の人となりを知るためのエピソードだった話が、
2巻では、裏がありそう・・・、っとなります。
3巻、4巻になると、裏があるの確定!でも、誰が?ってなります。
淡雪も同様です、人となりのエピソードから、何やら天羽家の陰謀が見え隠れしてきます。
ただ、鳴矢と淡雪が本当の夫婦になっていく様子は、とってもキュンキュンします❗️
本当の夫婦になっていくから、
鳴矢王の任期が終わると天羽の里に帰ってしまう淡雪をなんとかしようと、
鳴矢や側近、淡雪が奮闘します。
その過程で、色々なことを3人は知ります。
最終目標の「淡雪を都に残す」を果たすためには、
解決しないといけないことが、多すぎることも、わかります。
そして、「中継ぎの王」として即位した鳴矢が、大きな決断をします。
「天羽家が都に帰るのが、俺の退位の条件にする。それまで何年でも王を続ける。」
どうして、中継ぎの王なのか?
なぜ、中継ぎの王と言われても即位したのか?
この理由を知っていると、鳴矢の決断が、本当に尊くて、淡雪がどんなに大事なのか、わかります。
そして、淡雪も鳴矢の決断を嬉しく思うと共に、こんな決断をした鳴矢を支えると誓います。
お互いを思い、お互いがそばにいることで、幼い日の傷を癒している鳴矢と淡雪。
2人の様子を見ていると、幸せになって欲しい❗️っと願ってしまいます。
八家の謎とは・・・
あらすじにもある、八家の謎こそ、「淡雪を都に残す」ことに繋がりそうです。
最初は、「なぜ、天羽家は都を去ったのか?」くらいの謎でした。
物語が進むと、
- 八家の術の力が弱まってきている可能性が出てくる
- 八家の人間が都にいないとなぜ、術が安定しないのか?
- 「強い術が使える=髪の色」が特殊の理論が淡雪に当てはまらないこと
- 歴史編纂作業が、ある王の時代で中止されて、途中になっている。
- 歴代の王の日記の一部が紛失している
などなど、細かい謎や不可思議なことがたくさん出てきます。
八家は、政治の中心を担っているけど、それぞれの思惑がありすぎて、嫌な感じです。
でも、鳴矢と淡雪の敵ばかりではなく、味方もいるので、
謎を解きつつ、2人の望む結果に終わることを切に願います。
まとめ
4巻の最後では、鳴矢の実父が何者かに、殺される夢を鳴矢と淡雪が見た❗️ところで終わりました。
2人で過去夢を見たようです。
夢の内容からも物騒です。
鳴矢の実父を殺した犯人は、先代王の恋人の兄の可能性が出てきて・・・。
先代王やその恋人が、何やら不審な行動をしているのが、
鳴矢と淡雪と繋がった‼️ところで終わっています。
とっても続きが気になります。
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先の見えないハラハラと、2人の初々しいやり取りがとても面白くて、おすすめです。
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