2024年、カドカワさんの夏のフェアに選出されているゴーストハント!
小野不由美さんの「悪霊シリーズ」をリライトした作品です。
元がティーンを対象にしたホワイトハート文庫から出版されているので、ティーン向けではあります。
ただ、当時ティーンでホラー好きの私には刺さりました!!
マンガを読んでから、面白くて、原作を読みました。
あらすじ
主人公の高校生が通う学校に、いわくつきの旧校舎があり、そこの調査・除霊に心霊調査事務所・渋谷サイキックリサーチがやってくる。
他にも、個性豊かな霊能力者が集まり、旧校舎の調査が始まる。
そして、主人公は渋谷サイキックリサーチでバイトを始めて、数々の依頼を調査していく物語です。
1巻につき、1つの依頼を解決していきます。
おすすめポイント
霊能力者の意見も聞くけど、科学的に心霊現象を調査する方針の渋谷サイキックリサーチ。
当時の私にはこの設定は、とても新鮮でワクワクしました。
特に印象に残っているのは、所長のナルの一言、
「人というフィルターを通した心霊体験なんて、僕は興味ない!」です。
心霊体験なんて、人が体験して、話すものじゃん!っと思い・・・。
作中に理由が書いてあり、納得しました。
その考えや信念に、本気で何かを目指す人の姿を見ました。
ティーン向けなので、主人公は高校生、恋愛要素もあり、
ホラーだけど、ホラー以外のドキドキもあり。
また、全ての依頼が原因は幽霊でした!ではありません。
もちろん、とってもコワイ、人間の欲の塊みたいな幽霊が出てくる依頼もあります。
そして、全巻を通して謎なのが、渋谷サイキックリサーチの所長ナルとは?リンさんとは?
この謎が最終巻で一気に解決します。この伏線回収がすごいです。
ここを読んで、1巻から読み直したい!っと思うほどに!!
当時の自分がティーンだったから気づかなかったのか、
それとも作者の表現が素晴らしくて、伏線を伏線だと思わせなかったのか・・・。
今となっては、わかりませんが、本当にえぇ〜!!の連続の伏線回収でした。
また、この謎が謎のまま、はっきりしないので、次の巻も読みたくなる要素ですね。
まとめ
初版当時と時代背景がとても変化しています。
スマホはもちろんありませんし、高校生が深夜にバイト!?な設定です。
そんなギャップがありますが、大目に見ていただけると嬉しいです。
マンガ化、アニメ化もされている作品です。
小説ではなく、読みやすいものから入ってもイイかもしれません。
夏のちょっと冷んやりするホラーラブコメ、おすすめです。
|
|
漫画は電子書籍でもありました!