11月6日、ついに香君3巻が発売されました。
楽天ブックで注文してあったので、発売当日には郵送されてきました。
とっても気になるところで、終わっていた2巻の続きです。
注意! ネタバレあります!
あらすじ
虫害によって国の威信が揺らぐ事態に陥ったウマール帝国。
その危機を打開する方法が見つかるが、アイシャは、なぜか、その方法に不安を覚える。
そんな中、天炉山脈の聖地で、1人の男が発見される。
男に会うために天炉山脈に向かったアイシャとマシュウは、驚愕の事態に遭遇するのだった。
胸に迫る圧倒的世界観の第3幕!
読んでみて
2巻では、捕らわれたアイシャが窓の外に見た驚愕の風景とは?
っで終わっていたので、とても気になりました。
〈オゴダの暁〉が、少々手荒な真似をして、アイシャともう1人の香使を誘拐したので、
私は、てっきり、窓の外には、ウマール帝国に反旗を翻す軍の準備ができているのかと・・・。
アイシャはその火薬や鉄の匂いを感じると思っていたのに・・・。
予想は見事に外れましたね・・・。
でも、そうきたかぁ〜っと思いました。
アイシャ達は、在来種の穀物をオアレ稲とともに育てる方法を探っていたけど、
オゴダの藩王の母上は、オアレ稲を改良する事を考えた。
帝国のオアレ稲を使った支配から脱するために・・・。
支配されている国の人々らしい考え方ですよね。
そして、恐ろしく賢くて、冷静な人。
アイシャの香君としの能力を感じ取り、情報を合わせて、
隠し畑を作った密使がアイシャでは?っと勘づく。
だから、オアレ稲の改良をして、海の近くでも育つオアレ稲の栽培方法を、
さらに、オオマヨの被害を受けないオアレ稲の栽培方法も見つけた。
帝国でオオマヨの被害を食い止められない状態だったので、まさに「救いの稲」。
アイシャは喜ぶどころか、「来て・・・」っと言っている「救いの稲」の声が気掛かりだった。
「何に助けを求めているの?」
「どうして、何も助けに来ないの?」
何が、気掛かりなのか明確にはわからないけど、
「救いの稲」を育ててはいけないとアイシャの直感は言っていた。
そんな中、アイシャともう1人の香使を救出するためマシュウが藩王母の元へ来る。
マシュウは集めた情報を元に、2人の解放を要求するが、
シラを切る藩王母。
2人がいる決定的な証拠がなければ、シラを切りますよね。
マシュウと藩王母による政治的な駆け引き・・・。
ただ、マシュウもオアレ稲の匂いは感じ、無断栽培に気づいた。
これが、藩王母との落とし所を探る契機になりましたね。
マシュウが賢く、帝国の中枢に詳しいからこそ、
藩王母を説得し、2人を解放することができた。
マシュウ、本当に有能で、格好いいですよね。兄の富国ノ大臣には嫌われてますけど・・・。
こんな、マシュウみたいな上司なら、喜んで仕事します!
無事、藩王母から解放されたアイシャ。
アイシャの気掛かりとは裏腹に、帝国や藩王国全土で「救いの稲」が栽培され始めた。
オオマヨの被害を食い止めるため・・・。
鳩便で知らせを受けたアイシャ。マシュウとともに天炉山脈へ。
行方不明だったマシュウの父上らしき人が見つかったっと。
天炉山脈の聖地では、言い伝え通りの男が保護されていた。
こちらの言葉を忘れていて、ぼうっとしている男。
詳しく話を聞こうと思っていた矢先、アイシャは未知の香と共に羽音がすることに気付く。
羽音の正体は無数のバッタだった。
このバッタは「救いの稲」の「来て・・・」っと言っている香りに惹かれるように飛んでいく。
急いで、後を追うマシュウとアイシャ。
そこで、未知のバッタがオオマヨを食べているのを目撃する。
オオマヨを食べ尽くすと産卵し、死に絶えたが、
すぐに孵化して、今度はオアレ稲を食べ始めた。
そして、「救いの稲」の香りを辿って、飛び立っていく。
アイシャと一緒に、バッタを追いかけているように錯覚する場面展開。
アイシャと一緒に「急げ!」と思いつつ、ままならない状況にイライラしました。
さすが、上橋先生です。
この、物語に引き込まれる感じが大好きです。
そして、他の作家さんではなかなか感じない部分でもあります。
バッタの部分はあっという間に読み終えました。
なんとか、バッタを食い止める目処がたち、ほっとしたところで・・・。
アイシャから鳩便がオーラ師の元に届き、オーラ師が青ざめるところで終わっています。
まとめ
アイシャの能力をみんなと共有できれば、もっといい対応策が取れるのに!!
これが、1番の感想ですね。
でも、「獣の奏者」で主人公の能力がみんなに知られた事で、
主人公は、辛い生活を強いられていましたね。
どっちがイイのでしょうね?
ただ、為政者が偽りの香君なんて用意するから、事態が拗れる。
帝国が支配を強固にしたいがために、秘密にしなけらばならない事が多すぎる。
みんなが、同じ情報を共有できたらっと思いますね。
アイシャと香君のオリエが一緒に行動すればイイのに・・・。
オリエが感じているように振る舞って、アイシャが指示を出せばイイのに・・・。
バッタによる虫害が生じているところに、香君がいたら、
それはそれで、二次被害が発生しそうですが・・・。
香君に助けを求める人々が暴動を起こすみたいな・・・。
3巻も、とっても気になるところで終わりましたね。
アイシャからの鳩便の内容は?
4巻は12月4日に発売予定です。
私は、予約しました。
届くのが楽しみです。
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