フルタイムワーママの簡単ストレス発散の読書!!
今回は、「後宮の烏」をご紹介します。
あらすじ
後宮に帝と夜伽をしない后がいる。烏妃(うひ)と呼ばれる漆黒の衣を纏った后。
老婆だと言うものも、少女だったと言うものもいた。
彼女は不思議な術を使い、呪殺から失せ物探しまで、何でも引き受けてくれるという。
時の皇帝、高竣は、ある依頼のために烏后の元を訪れる。
この巡り合わせが、歴史を覆す「禁忌」になるとも知らずに・・・。
Amazonで「この商品を買った人はこんな商品も買っています」の欄に、この本を見つけて、主人公の設定と漆黒の衣を纏った表紙に惹かれて読んでみました。
感想
主人公の烏后と皇帝の過去が不運すぎて、悲しい。
でも悲しいからこそ、お互いが支え合う関係になっていく。
お互いに不運な運命で人と親しくなる方法がわからず、辿々しくて、
そこが初々しくてというか、読んでいて微笑ましい。
幽鬼が出てきますが、怖い話ではなく、物悲しく、寂しい幽鬼達です。
烏后と出会って、心残りを解決して、楽土へ渡っていきます。
そんな中で、色々な人と出会い、中には烏后を心から慕ってくれる人たちがいました。
一瞬、烏后が皇后になって・・・と思いましが、そうはいかない。
物語が進むと烏后とは何か、皇帝とは何か、
表の歴史では語られない事実が2人の関係を難しくしていきます。
事実がどうであれ、皇帝も烏后もお互いに大事な存在には変わりない。
その中で、烏后は後宮から出られない事を知る。
不運な運命に翻弄され、烏后となった寿雪を、自由にしたい。
そう願った皇帝と彼女を慕うもの達で、烏后から解放するために知恵を出します。
ただ、ヒントから考えても、なかなか難しく、本当に自由になれるの?っと感じです。
最終巻に皇帝と烏妃のその後が、少しだけ書かれています。
それが、2人の長い年月をかけてたどり着いた、関係性をよく表していて、大好きな箇所です。
最後の方、2巻位は登場人物が増えてきて、「あれ、誰だっけ?」っとなります。
次第に、話のポイントが烏后から沙那メ家の話になり、あれれれ?な感じもあります。
個人的には、もう少し話の焦点を烏后と皇帝に合わせて、欲しかったです。
でも、最終巻までの話のストーリーとしては、満足です。
「後宮」と名のつく物語が必ずしも、恋愛で終わる必要はありません。
皇帝と烏后がお互いに恋愛以上の大人の関係になっていることが、面白かったです。
まとめ
全7巻と長めですが、アニメ化もされています。
アニメを見てから、本を読んでもイイかもしれません。
アニメでは大体、小説の3巻までです。
そこから、大きく物語が進んでいきます。
最後の方に、あれれ?な展開はありますが、
全体的には、寿雪という少女が自由を手に入れるストーリーでハッピーエンドです。
とても、面白かったので、おすすめです。
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